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話はちょっとさかのぼるが、大志が小学5年生のとき、八戸市にNPO法人による自閉症・発達障害サポートセンターが開設された。 さっそく大志の検査をお願いし、AAPEPという自閉症の検査を受けた。大志はパニックを起こすことなく、順調に検査課題をこなした。親はマジックミラー越しに様子を見ることができる。 検査のあと、検査を行ったMさんが「二次障害のないピュアな自閉症を初めて見ました」とおっしゃった。 二次障害というのは、ある冊子によれば「その子に本来なかった」のに、「周囲の誤解と無理解の対応によって、発生する障害」である。自閉症の子どもは、「ダメ!」と叱られ続ける不適切な対応によって、自尊心を失い不安定になって二次障害を生じさせるケースが多いのだ。 二次障害のない自閉症を初めて見たというのは、そういう専門家のところに相談に行くのは、二次障害を起こしたケースが多いということもあるかもしれないが、大志がそうならずに育つことができたというのはとてもうれしいことだ。 その要因は何かと問われても、大志の場合しか知らないので、明確に答えることができないが、パソコンやビデオ、ビリヤード・ボウリング・ゴルフ、さらにトーマスランドや真岡鉄道旅行などを通じて、大志の意志と興味・関心を大事にしてきたことだったのではないかと思う。 できないことをできるようにしようと無理強いするよりも、できるようになったことを喜んできたこともいい方向に向かっていたのかもしれない。 得意を伸ばせば、底辺もひきずられて持ち上がる。 さらに、学校の先生方も大志の障害特性に配慮してくださったので、なんとか自尊心と意欲を失うことなく、ここまでこれたのだろうと、感謝している。 中2の三学期の参観日には、授業中大志の独り言がほとんどないことに気づいた。場所を意識して自己コントロールできているらしい。家では、大声で独り言を連発しまくりだから。 |
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