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運動会の100m走は、小学校時代ずっとビリだった。競争して勝とうという意識がそもそもないので、走りがマイペースで、他の子どもたちがゴールしても大志はまだ半分しか走っていなかった。 しかも、小学校のときは、時間短縮のために、走り終わらないうちに次の組がスタートするので、大志は毎回後ろから追われるのがパターンになり、何度も振り向きながら走っていた。 ここで、いきなり中学校の話になるが、中学校でも、入学してまもなく5月に運動会があるが、小学校時代と全く同じ。次の組がスタートしてこないだけ。 そこで、中学校の情緒学級のS先生は、来年の運動会では他の子と同じくらいに走れるようにしたいと、体力づくりに力を入れてくださった。 体育や生活の時間なども使ってほとんど毎日体力づくりをやった。体育館を10周走ってタイムをとったり、なわとびの跳んだ回数を数えたり、そのほかダンベルやら腕立て伏せ、腹筋、背筋など、少しずつメニューが変わってきているが、とにかく毎日。先生も一緒にやっていて、体がしまってきた、体重が落ちた、とおっしゃるくらいなので、けっこうハードだ。 最初のうちは、「もうかんべんして〜」と言ったりしたようだが、そのうちに、「体力づくり、がんばるぞ」「記録を出すぞ」と言うようになって、今では、なわとびも最高記録497回を出したし、体育館10周も5分以上かかったのが、4分くらいで走れるようになった。 そして、2年生5月の運動会では、100m走は5人中の4位となり、ビリ脱出成功。ただ、ほんとは4人で走るはずが、大志が間違って、前の組と一緒にスタートしてしまった。このへんは大志らしいところ。 さらに、せっかく毎日体育館を10周走っているので、1000mも走らせたいということで、特別参加で、走らせてもらった。これもビリから2番目。 かつて、小学校で大志と一緒のクラスにいた女の子が、「大志くんが走ってるんで、びっくりしちゃった!」と、興奮して、ママに話していた。 かくて、大志の体力づくり作戦は大成功! |
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