大志とともに  −自閉症子育て日記−
    第42回 パソコンをこわした

 情緒学級にかわることで、大志が落ち着いたかというと、そうでもない。学校での欠席パニックや時計パニックはなくなったが、家でパソコンを壊す事件が2回起きた。
 2回ともミューとの姉弟ゲンカによるもの。姉弟ゲンカは、以前から、大志に最も激烈にぶつかる行事として繰り返されてきたが、怒りをパソコンにぶつけたのは初めてだった。
 1回目は、テレビのチャンネル争いから、八つ当たりしてママの軽いノートパソコンを床に落としてしまった。幸い(?)保証期間だったので、修理代はかからなかった。
 2回めのときは、パソコン争い。3台もあるからけんかしなくてもよさそうなもんだが、使いやすいパソコンの人気が高いのだ。
 大志がパソコンで遊んでいるところに、ミューが「貸して」と強引に割り込んだために始まった。
 そして、すったもんだのあと、追い落とされた大志があきらめて居間に行ったかと思ったらかなづちを持ってきた。びっくりしてママがミューをかばうと、狙ったのはパソコン。
 大志がふりおろしたかなづちは、キーボードの真ん中にガン!と命中。
 たいしダヨリーのバックナンバーはもちろん、未発行の分も、そして、大志の幼児期からの記録やら講演・講座のメモetc、全てがパーになった。ハルマゲドン・・・
 コンピュータウィルスよりこわいものが、こんなに身近にいたとは思いもよらなかった。

 …しかし、一度はあきらめたデータだったが、業者さんにみてもらったところ、プログラムは壊滅でも、自分で作ったデータは、一部を除いてほとんど残っており、CDになって帰ってきた。(よかった、よかった)

 新パソコン購入は痛い出費となったが、私はそれでも、大志のパソコンを禁止しようとは思わなかった。前にも書いたが、パソコンは大志の成長のための道具だからだ。
 その事件からしばらくして、「明日は○○の映画を見に行きます」と大志が言うようになった。インターネットで映画が始まる日を調べるようになったのだった。




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