大志とともに  −自閉症子育て日記−
    第35回 欠席・時計パニック

 子どもたちがうまく受け入れてくれていたようだが、大志が必ずしも順調だったわけではなく、パニックもあった。
 大志は、女の子が欠席すると「○○子ちゃんがいない!」と、その女の子の席に座って泣いたりわめいたりした。
 すると先生は「大志くん、○○子ちゃんが病気で苦しんでるんだろうなぁと思って泣いてるんだよね。思いやりがあるんだね」とおっしゃったが、これはいるはずの人がいないというこだわり。
 大志の指揮で朝の会の歌なのだが、欠席パニックで泣きながらだと、みんなの声もしめりがち。「こら、大志くんに元気を出してもらうために、元気に歌わなきゃだめじゃないか!」と先生が一喝すると、ワァーっといつもの元気な歌声にもどる。
 みんなが大志を応援してくれるので、思わずママの涙腺はゆるむ。
 先生は、誰々が欠席、という話は極力しないようにしていたが、3時間目くらいに気づいたりする。子どもたちが「○○ちゃんは保健室だよ」と言うと、大志は保健室まで確認しに行ったりした。
 あるとき、ママが「○○ちゃんはお墓参りに行ったんだよ」と言うと、パニックにならなかった。
 ママが、おじいちゃんおばあちゃんをお墓参りに連れていくために、大志も早退させたことがあり、その後だったので、○○ちゃんもお墓参りだよ、と言ってみたら納得したというのだ。

 また、時間へのこだわりもあって、時計を見てパニックになることもあった。
 大志が時計を読めるようになったのは、パソコンソフトのおかげ。時計の絵が出て、何時何分と読み上げてくれるものだったと思う(他にもいろいろ入っていてその一部)。
 ところが、新しいものを覚えると、新しい問題が起きてくるのが自閉症。
 いつも給食は12時なのに、行事の都合で11時半から給食ということがある。すると「給食は12時でしょ!」とパニックになる。しかし、これは案外簡単に解消した。先生が、さっと時計を12時になおしたのだ。




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