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当時、私の出勤時間は十時過ぎの日があったので、そういう日は、通学だけ大志に付き添った。 最初のうちは、横に並んで歩いていたが、いずれ一人で通学することを想定して、「今日はひとりで行きます」と告げ、「いってらっしゃい」と玄関から送り出し、あとから大志に見つからないように尾行したことも。 学校までの道を間違うことはないが、途中1カ所だけ信号のある交差点がある。そこをクリアできればほとんど危険はないが、何が起きるかわからない。 隠れたり近道して様子をうかがったり、思いきり不審人物だった(笑) 平日が代休で休みの日もあったので、教室の付き添いも2回だけ代わったことがある。その一回目のときは、2年生になって間もなくのこと。 国語の漢字練習は、ノートの一番上に私が見本を書いてあげ、その下に大志がいくつか練習書きする(ママから聞いたやり方)。 休み時間には、女の子が二人、大志をホールに連れ出し、手をつないで一緒にぴょんぴょんはねたりして遊び、時間になると一人が教室まで大志をおんぶしていった。 図工では、自分の顔を描いて紙のひまわりの花の真ん中に貼る、という課題。大志は、隣の子がやることを見て、ちょっとだけ同じように描いたが、それ以上やろうとしない。そこで、私が目や鼻を描いてあげたら、「たいしドラえもん!」と言って、ドラえもんを描き始めた。 私は、大志が一生懸命やっているから、ドラえもんでもいいじゃない、とやらせておいた。 先生がのぞきこんで「おひげがあるの?これ一年中教室に貼るんだよ、どうしましょ」。先生が「肌色を塗って」と指示しても、大志は青で塗り、見事なドラえもんのできあがり。 そのころは、しょっちゅう自分の顔にひげを書いてドラえもんになるくらい、ドラえもんにはまっていた。でもって、まるい紙に顔を描くとドラえもんをイメージしてしまうらしかった。 結局、翌日やり直しとなった。いくら一生懸命やっても、やっぱりドラえもんではだめなものだろうか…。 |
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