大志とともに  −自閉症子育て日記−
    第17回 特殊学級を希望

  市教委と一度話し合いがあったが、就学先は決められず、「連絡するのでもう一度話し合いましょう」ということで、悩む日々が続いた。
 そのうちに、H小の特殊学級を見学してきたママが、普通学級とうまく交流しながらやっているようだからここにしたい、と言った。
 市教委からなかなか連絡が来ないので、とりあえず手紙で意思表示することにした。
 内容は次のとおり。
◇貝吹大志の就学先として、H小学校の特殊学級を希望する。
 理由として、まず生まれてからの大志の様子、問題行動がたくさんあるが、できることも増えてきて成長していること。
 そして、Y園ではできなかったが、幼稚園で音楽に合わせて他の子供たちと一緒に体操できたこと。
 障害のある子供たちだけだと許される雰囲気があるせいか大志もできないが、健常の子供たちだと一斉にそろってやるので、大志にも何をしたらいいのかわかりやすいのではないかと思ったのだ。大志はけっこうマネをする力を持っていた。しかも、それは就学指導検査のあとのことだった(つまり、検査のあとも成長しているという意味)。
 さらに、将来一般社会に出たときには健常者に囲まれているのが当たり前のはずなので、健常児との交流があった方がいいこと。
 ただし、1クラス40人に先生1人の普通学級では受け入れが難しいだろうということで、H小の特殊学級を希望するということを書いた。

 こうして、ひと息つき、その後しばらくは、市教委の反応を待っていた。

 そこに、就学時健診のはがきが届いた。
 就学指導を受けている場合は、はがきが届いても就学時健診に行かなくてもいいことになっているので、「これは関係ないね」とゴミ箱にポイ。 ・・・だが、待てよ。
 せっかくの招待状だから、ひやかしで行ってみようか。

 ということで、上の子も通っている地域の小学校の就学時健診に行ってみることにした。




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