大志とともに  −自閉症子育て日記−
    第14回 K塾

 幼稚園に入ってまもなく、ママが「K塾にも通わせてみたい」。K塾でも障害児の力を伸ばした例があるらしい。可能性があるならと、私も同意。
 知的障害を持つ子どもも通っている教室を紹介され、行ってみると先生も熱心な方だ。夏休みから幼児コースに参加することになった。
 K塾では、カードフラッシュや足し算・九九の歌のテープなど様々な教材を使った。家でも先生と相談してママが教材を手作りしたものもある。また、毎日5枚プリントの宿題も出された。そのほか、数百冊の絵本のリストがあり、子どもの成長段階に合う絵本の読み聞かせの勧めもあった。
 読み聞かせは、わが家では主に私の担当で、K塾に通う前からやっていた。はじめは無関心だった大志も、継続するうちに気に入ったページを自分でめくり、楽しめるようになった。
 しかし、基本的に家でプリントをやるのを大志はいやがった。線を引くだけのプリントでさえ、なかなかやろうとしない。先生から「毎日継続しているうちに自分からやるようになる」とはげまされ、ママもがんばった。「これをやったらマクドナルドに行くよ」と言うとたちまちやってしまうこともあったが、大志の抵抗があまりにも強く長く、その後4年ぐらい継続したものの、ママがイライラしてついに手を上げたくなったため、継続を断念した。
 挫折したもののふり返ってみると成果はあった。小学校入学前には、数唱も二百を超えた。童話や昔話のCDを気に入って、くり返し聞いて暗唱するようになり、小学校入学時には他の子と同じくらい音読できるようになっていた。また、多動だったのがある程度は席についていられるようになったのもK塾の効果だったかもしれない。
 大志は、興味があることは、教えなくても自分で覚えるが、興味がなければいくら教え込もうとしても入らない。
 教え込もう、やらせようとすると、大志はいやがって時にパニック、ママもいら立つ。教育指導と自主性のぶつかり合いだ。
 パソコンなどで遊びながら覚えられることは、それでいいんじゃないかと考えるようになった




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