大志とともに  −自閉症子育て日記−
    第9回 ビデオの見過ぎ?

 大志の成長を語るのに、ビデオとパソコンは欠かせない。
 上の子がまだ2歳になる前にビデオを見始めた(私が買ってきたんです)ので、大志が生まれたときには、ミッキーマウスなどのビデオが数本あり、上の子がしょっちゅう見ていた。当然ながら、大志もそれを見た。
 しかも、誰がちょっかいだしてもほとんど反応しないで、テレビの方をじっと見ている。つまり、大志は生まれながらにビデオづけだったと言える。
 そのビデオの本数はレンタルのダビングを含めて、毎年々々、つい最近まで増え続けた。(中学生になってからはテレビゲームにはまっているので、別のものが増えている)
 上の子も見たがるし、ビデオを見せておけば多動の大志も比較的おとなしいし、それにビデオを媒介に遊べるようになったり、覚えたことばも少なくない。
 トムとジェリーを見ていて、急にいなくなったと思ったら、傘やバナナなど、画面に出ていたものを持ってきたり、あるいは場面をマネして握手しようとしたり。
 また、トイストーリーの空を飛ぶシーンに合わせて、抱っこして空を飛ぶマネをさせたら、気に入って、巻き戻しして何度もせがんだりした。
 私もママも帰りが遅くなったとき、落ち着かない大志をなだめるためにおばあちゃんがおんぶしてバス停まで行ったことがある。雨だったので傘をさして。すると大志が、「メイ、バス遅いねぇ」ととなりのトトロのセリフを言ったそうだ。場面の再現だ。
 また、キャラクターの名前をたくさん覚えて興味もあるので、合言葉遊びができるようになった。「ミッキー」に大志が「マウス」、「美女と」「野獣」というように。

 はまりすぎだと思ったママが、ビデオコレクションを全部隠したことがある。しかし、数日後には自分で見つけてきてしっかり見ていた。結果的にビデオへのこだわりを強化することになった。

 昔はテレビを見せ過ぎると自閉症になるという説もあったらしいが、こと大志の場合はプラスになったと思っている。




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