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中学2年生の息子、大志は自閉症という障害を持っている。 小学校への就学のとき、市の就学指導委員会から養護学校の判定を受けたが、いろいろあって、学区の小学校の普通学級に入学することになった。4年生のときに、その小学校に特殊学級を新設していただいて、転籍。中学校も、学区の中学校に特殊学級を新設していただいて、入学した。 今、生徒は大志1人、先生1人のマンツーマンの授業を受けている。大志は、楽しく学校に通っている。 自閉症というのは、ちょっとやっかいな障害で、一見しただけではわからない。見かけは普通の子と変わらない。「五体不満足」の乙武洋匡さんのように手足がないとか、車いすというのは見ただけでわかるが、自閉症は脳の機能障害なので、五体は満足なのだ。 「五体満足に生まれてくれば、男でも女でもいい」などとよく言われるが、大志も五体満足で生まれてきた。 そして、どうにも様子がおかしくなってきたのは1歳半を過ぎたころ。「自閉傾向を伴う軽度精神遅滞」という診断がくだったのは、2歳と2か月のときだった。 ダウン症の場合は、生まれるとすぐにわかるそうだが、自閉症の場合は、1〜2年は親も普通の子だと思って育ててきているので、「この子のどこに障害があるの?」と、にわかには納得できない。たいていの親は、子どもの障害を受容しようとしないところから“自閉症を持つ子どもの親”としての役割が始まる。 大志の場合は、赤ちゃん時代はあまり泣かなくて、おとなしい子だった。うちのママは、「大志は育てやすくていい子だねー」と何度も言っていた。ただ、いないいないばあをしても、くすぐってみても、笑うこともなかった。ちょっかいを出しても反応しないで、じーっとテレビを見ていたりした。表情があまりなかったからだと思うが、同居している母方のおばあちゃんが「この子、仏様みたいだ」と言ったことがある。 テレビを見せすぎたから自閉症になったのではない。もともと人に無関心な障害なのだ。 |
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