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◆最後の面接 そして、いよいよ面接です。例によって、3人で面接室に入ります。今回は入室したたいし、深々と頭を下げ、「失礼します」と言えました。たいしをはさんで、左に私、右にママが着席します。「よろしくお願いします」 と、そのとき、「受験番号… しまった!忘れた!」とたいし。「忘れたんなら、やりなおしてもいいよ」と面接官の先生。たいしは立ち上がり、「受験番号18番、貝吹大志です」。 そして、質問開始。「中学校名は?」この質問はだいじょうぶですが、「担任の先生の名前は?」という問に「理由もつけて」とたいしがつぶやく。??? …また別の質問の答えが出るかと思ったら、「少しはきびしいですが、ほんとはやさしい○○先生です」。(やや受け) 「この学校に入って何をやりたいですか?」「産業科です」 しまった!これは二高養での答え。「残念だけど産業科はないんですよ」。 その他、いくつかの質問があり、練習した問にははきはきと自信を持って答え、そうでない質問にはちぐはぐな感じがありましたが、私もママも、たいしがどう反応するかが楽しみで見ていました。そして、「このあとは、お父さんお母さんの話を聞きますので、大志くんは廊下で待っていてください」ということで、たいしは、「はい」と返事をしてゆっくり立ち上がり、角をつけて曲がる練習した歩き方で扉の前にくると、「失礼します」とまた深々と頭を下げ、退室しました。 その様子を見て、「ずいぶん練習したみたいですね」と面接官。そこで、面接の受け答えはちぐはぐなものがありましたが、会話らしいやりとりができるようになったのは、ここ1年くらいで、面接の練習ができただけでもたいへんな成長だったことをお話ししました。 そのほか、毎日お手伝いもしているし、タイヤ交換のような仕事もやるし、パソコンもできるし、ということで、卒業後の進路は就労を目指してほしいことをお話ししましたが(3年生になってからでは遅いと思いましたので)、終始笑いを交えながらのなごやかな面接となり、二高養のときにあった、物足りなかった感じはありませんでした。 やっぱり元々、こちらの学校の方があっていたのかもしれません。 ◆一年間を振りかえって たいしの作文です。今回は、独力で書いたようです。 ◇一年間を振りかえって 三年五組 貝吹大志 戸山中学校へ入学してから三年がたちました。ぼくは先生のいう事を聞いていっぱい勉強し続けました。ぼくは今まで勉強を続けてりっぱだったことをちかったのでしょうか。 まずは修学旅行では、見学したい場所や交通手だんを自分で決めて見学しています。次に運動会では、体力づくりで習った足の速さをくししたダッシュの成果を見せて風のように走りました。が五位でした。ときどき、この運動の成果を見せたのにと思ったのです。二高養にかけた面接練習では、昔はいけないことをしましたが、今では質問を聞いてすぐに“はい”とはっきり返事をして何問まで答えました。ぼく、上手くいったのかなという気持ちを込めてがんばっいます。三年生の表現活動「善知鳥の浜」では、呼びかけ、歌の二つの動きで体育館のゆか全体の上で十分ぐらいに表現できました。ぼくたち三年生の表現がんばりました。夏休みにかけた中体連では、応援用のメガホンをぼくらの口につけるくらいで持って大きな声で応援して野球部の戸山が特訓の成果は上手くいくかは自分の目で見ていました。きっとぼくら戸山の勝利ができたかなと思う気持ちですね。 さとう先生とのさよならの日がきたらさびしいので、さとう先生との出会いをぼくの記おくに残します。永遠に忘れません。 二養に進学してもがんばることがあります。ぼく、きっと上手く行くかもしれません。◇ ◆合格、決まり! 青森第二養護学校の合格発表の日。 ・・・といっても、よほどのことがない限り落ちることはないので、親の方はあまり緊張感がありません。ただ、二高養受験のためにがんばったたいしが、まだ自分の努力の成果、「やったー!」を経験していないので、これを経験すべきだということで、あえて学校まで発表を見に行くことにしました。 以下、連れていったママの話とビデオから。 出発前、パソコンをいじってもたもたしているたいしに「行くよ!早くして!」と言ったところ、パニック気味となり、車の中でもずっとひきずったとのこと。本人なりに今度落ちたらどうしようかという不安を持っていたのかも知れません(本人には落ちることもあるかも、と少し思わせておいた方が喜びも大きいかなと、いたずらしすぎたせいもあるかも (^^ゞ)。 二養の駐車場で車から降りて、先生の姿を見つけると、それまでの不安定はどこへやら、ケロッとして先生のところへ走っていったそうです。先生への信頼の厚さですね。 さて、玄関に番号が貼り出されたようです。 たいしがひとりで、近づいていきます。「18番」と言いながら、貼り紙の前に立つと、「おおっ! 18番! あったぞ!」と手をたたくたいし。続いて、「18番に敬礼!」と右手で敬礼のポーズ。たいしらしい喜びの表現です。振り向いて「合格、決まり」と、先生とママに報告。 そして、先生が右手を差し出すと、たいしは両手で握り、上下に思いきり振りました。先生が「がんばったね」と声をかけると、「よくがんばりました。3年間がんばりました」とたいし。 そこへ、玄関の中から「おはようございま〜す」と声がかかり、二養の教務主任の先生とも同じように両手で握手しましたが、なぜかたいしは「おめでとうございます」と言いながらの握手。さらに「楽しみにしております」と。 ・・・ちなみに、合格発表の紙を貼りだした時間に見に来たのはたいしだけだったようです(少し遅れてもう一人きたようです)。これが貴重な喜びの体験となったのは、やはり二高養の不合格を経験したからこそだったのだと思います。 さて、たいしの合格に「かんぱ〜い!」。 |
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![]() 合格通知証を手にガッツポーズ! |
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