た い し ダ ヨ リ ー  ★中学生編★
    第286号 おつかいはぼくの特技だ

 
面接練習

◆全部食べると元気出る

 文化祭に「早寝・早起き・朝ごはんを実行し、元気な脳と心を作ろう」をテーマにした、全校生徒の標語の展示があるそうで、たいしも作品を作りました。

 「食べものを全部食べると元気出る
              三の五 貝吹大志」

 体力づくりが動機づけで偏食を克服したいきさつがあるので、なかなかたいしらしい作品になりました。
※たいしの書いた最初の文は、「食べもの全てを全部食べると、バランスが必ずとれます。じゃないと、バランスがとれません。」だったようで、先生のアドバイスでなおしたものだそうです。


◆おつかいはぼくの特技だ!

 久しぶりに、たいしダヨリーを編集したので、たいしに発送作業をやってもらいました。宛名シール貼り10円、切手貼り10円、封筒詰め20円、テープ貼り10円。
 そして、翌日曜日に1人でポストに投函しに行ったら30円。そこで、インスタントラーメンが切れていることに気づいたので、ついでに、帰りにスーパーで袋ラーメン、さらにたいしの好物のクリームパンを買ってくるというミッションにしました。でも、ひとりで買い物はだいじょうぶかなぁ、という不安もあり、「お父さんも一緒に行こうか?」というと、「ひとりでいくと30円だ!」という答え。「ひとりで買い物もできますか?」「ひとりでできます」。よし、ならば、“ひとりでお使い作戦”決行だ。
 もっとも、ママと相談の上で、私が忍者としてついていくことにしました。

 公園を通りぬけると近道なんですが、たいしは、小学校時代の通学路(=環状のバス通りの歩道)を律儀に歩くので、こっちは公園をぬけてたやすく先回りできます。たいしに見つからないように、陰に隠れながら見守っていると、車が来ると通りすぎるまで待ちますし、赤信号ではしっかり立ち止まっています。
 ポストの投函口が2つあるので、右に入れるか左に入れるか迷ったようで、きょろきょろしていましたが、思い切ってどっちかに入れたようです。(次回の課題)
 おっと、近づいてくるぞ、隠れなきゃ。次は、スーパーに入ります。私は別の道から移動。
 スーパーに行くと、買い物かごを持ったたいしがパン売場にいます。しばし物色ののち、インスタントラーメン売場へ。存外迷うことなく移動しています。「ラーメンはどこ?」とか、ひとりで大声を出したりするかと思いましたが、独り言はそう目立ちませんでした。隠れながら見ているので、手元まで見えませんが、どうやら目的の物をそろえてレジに並びました。ちゃんと順番を待っています。
 たいしの支払いが終わって、次の方に移ったようですが、たいしはなかなか動きません。どうやらおつりをサイフに入れるのに手こずっている様子。こういうときに、自分はどう見られているか考えないのがたいし。あくまでマイペース。(次回の課題)
 そして、レジ袋を下げて店を出ました。右左を見ましたが、「こっちだ」というように左へ行きました。つまり、もと来た道。思いっきり遠回りなんですが・・・
 私は先回りして家に帰り、ママに任務完了の報告。

 ところが、まもなく帰ってきたたいし、「パンは売り切れだ!」と報告。なんと、大好きなクリームパンがなくてもパニックにならずに買い物を続行できたわけだ。ずいぶん成長したものです。ゲームソフトなどの品切れを経験していたこともよかったのかもしれません。
 そして、お昼、たいしは自分でラーメンを煮て食べました。
 「たいしくん、これで自分でラーメンを買いに行って、煮て食べることができるね」と言ったら、「おつかいはぼくの特技だ」と、たいし語録。


◆「善知鳥の浜」

 文化祭で、「善知鳥の浜」という3年生の表現活動に、たいしも参加しました。毎年、学年ごとに体育館全体を舞台にして発表する行事です。

 今回は、場面が4つに区分されて、そのたびに自分の位置の移動があるのですが、たいしは、しっかり自分の判断で移動できていました。もちろん、演技も立派で、歌うときは、周りの子よりも大きく口を開けて歌っているのがわかりました。あまりにも普通にやっているので、物足りなさを感じてしまうくらいでした。
 ここまで指導してくださった先生に感謝です。

 ところで、発表は午後からでしたが、その日の朝の練習場面を先生がビデオに撮ってくださっていたので、あとで見たところ、「今の場面、やり直し!」と、移動前の位置に戻るシーン(急な変更を強いられて見通しが立たなくなるため、自閉症児が不安定になる場面)があり、もしやパニックを起こさないか?と見ていたら、「おぉ、ちゃんと戻っている」。平然と自分で戻っていました。

 
善知鳥の浜



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