た い し ダ ヨ リ ー  ★中学生編★
    第275号 二学期の反省

◆二学期の反省

 大志の作文より。

◇二学期の反省 二年五組 貝吹大志
 二学期もいろんな勉強をしました。
 まず、毎日のルールでは、一から百までのルールを発表して覚えました。学校では、先生との約束を守り、家では、父と母との約束を守りました。たくさんの約束を守れて、うれしいです。
 次に、絵のまちがいさがしでは、二つの絵のちがいを指差さないで、ことばできちんと言うことができました。きちんと言えて、うれしいです。
 最後に、面接練習では、質問した人によく考えが伝わるように説明できました。きちんと説明できて、うれしいです。
 二学期は、ことばを考えて言うことを中心に勉強をしてきました。しっかりできたのは、ぼくのおかげです。三学期も、もっと、しっかり自分の気持ちを言えるように、がんばります。◇

 “毎日のルール”というのは、辰巳渚という人が書いた「子どもを伸ばす毎日のルール」という本で、「ありがとう」「ごめんなさい」とか、約束を守るとか、100のルールがあるんですが、先生とのことばのやりとりをする授業の教材にしているものです。
 “絵のまちがいさがし”は、幼児向けの絵本ですが、二つの絵のちがう部分を指ではなく、ことばで表現するというもの。
 “面接練習”は、273号でも紹介しましたが、「昨日は家で何をしましたか?」などの先生の質問にたいしが答えるものです。その後、「たいしくんは、お父さんのどこが好きですか?」という問に「2階です」と答えるなどの珍回答が出ています。 ※“お父さんは2階に(好きで)います”という意味のようです(池にいる動物は“水の好きな動物”って言ったりしますよね)。
 どれも自閉症の苦手なコミュニケーションなんですが、大志の芽生えを伸ばそうとした取り組みです。

 そのほか、朝のニュース発表で、たいしが意味のわからないことばをそのまま発表していることがあるということで、先生が「ニュースを見たときに辞書で調べておいで」と指示したところ、「今日、弘前でインフルエンザ大流行のきざし。きざしとは事が起こりそうなしるし」と発表した、ということもありました。


◆クリスマスプレゼント

 今年の、たいしのクリスマスプレゼントはおもちゃではありませんでした。
 たいしに何がほしいかきいても、答えずに、アニメのセリフなどを口走っておりました。そこで気づいたのが、たいしのお気に入りのミニカセットレコーダがこわれていたこと。5年くらい前に買って、一度だけ自閉症関係の講演を録音したんですが、その後はたいしがビデオやパソコンからアニメソングや好きな場面などを録音して、すっかりたいしのおもちゃになっておりました。これが、再生ボタンがいかれて押し続けないと音が出ないようになっていたわけです。さらに、どっかから見つけてきて使っていたイヤホンも音が聞こえなくなっていました。
 ということで、「新しいのを買おうか」ときいたところ、「はい、どうぞ」というお返事。ちょっと返事のパターンが違うだろ、と思いつつも、プレゼントが決定しました。そして、どうせ買うならICレコーダ、イヤホン付きにしようということにしました。

 さて、12月25日の朝。箱を開けると、たいしがまず取り出したのはイヤホン。ICレコーダも箱から取り出したんですが、それはテーブルの上にほっぽって、イヤホンだけ持って、いかれたカセットレコーダにつないで遊び出した。 あちゃー、そういうことになるの?
 その朝は、ICレコーダを調整する時間もなく、私は仕事へ。たいしはママとなつどまりへ(1泊)。

 その翌日、私が仕事から帰ると、たいしはいつものように、パソコンにはりついておりました。ICレコーダは?というと、テーブルの上で位置が変わっていない様子。スイッチが入れようとしても入らない。でも、見てみたら電池が入ってました。おっ、少しはいじってみたのかな? ・・・よくよく見ると、電池は1本ずつにビニールが巻かれたままでした。
 電池のビニールをむいて入れ直すとスイッチが入りました。テレビの音を試し録音し、たいしのところへ。音を聞いたとたん、たいしはパソコンをやめて喜々として立ち上がり、ICレコーダを私の手から奪うように取りました。その後、人気のない部屋へ行って、カセットレコーダを鳴らしながらICレコーダに録音し直しておりました。 ほほぅ、ダビングの方法を自分で企画して実行したわけだ。たいしたもんだ。

 ということで、プレゼントを喜んでもらえたようでした。 ・・・おもちゃでなかったと書いたけど、やっぱりおもちゃかな?


◆サンタさんだ!

 10月からスペシャルオリンピックスの水泳教室(障害児対象)に通っておりました。全8回の最終日の最後に、プールにサンタさんがきて、プレゼントをわたすという演出がありました。
 小さい子から順にサンタさんの前に並ばせたところ、いち早くサンタさんを発見したたいし、まだメニューが終わってないのに、プールからさっさと上がって、目をキラキラさせながら小さい子と一緒に並んじゃいました。小さい子がちょんちょんときて、たいしがニョキーって感じ。
 「プールのメニューが終わらないともらえないよ」「わー、たいへんだー」。たいしは再びプールの中へ。
 「うそのサンタさんだよ」という小生意気な小さい子がいる中、まだサンタさんにあこがれているたいしくんでした。

 




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