た い し ダ ヨ リ ー  ★中学生編★
    第251号 一学期の反省

 

◆タイイクワツライデス

 「学校は楽しいですか?」ときくと、「タノシイデス」。楽しいですかときくと、たいていこう答えるので、パターンかもしれません。
 続けて「何が楽しいですか?」ときいても「・・・」。「楽しいのは体育ですか、パソコンですか?」と選択肢を提示したら、「タイイクワツライデス」だって。
 最近、体育のメニューが充実してきて、腹筋も入ってきました。たいしは、腹筋はかなり苦手のようで、先生に「カンベンシテクレヨー」と言ったとか。でも、がんばってやっています。なわとびも95回を記録しました。


◆ツカレタ。キョウモイチニチオワッタ

 体育の時間にいつものメニュー(ランニング、なわとび、ボール投げ、ダンベルなど)をこなして、教室へ戻る途中、たいしが「ツカレタ。キョウモイチニチオワッタ」とつぶやいたそうです。なんか仕事が終わってビールを飲む前のセリフみたいだぞ(えっ!? 誰の?)。 ・・・でも、なんか充実感というか、達成感のようなものを感じさせます。
 ただ、この場面、まだ1時間目が終わったばかりだったのでした。まだ1日が始まったばかりだぞ (^^ゞ


◆ボクノオカゲダ!

 またまた体育の話題。床に寝転んで、たいしが手をたたくのを合図に先生とふたりで起き上がって、体育館の端から端まで全力で走るダッシュというメニューがあります。このダッシュでは、先生はゆっくり起き上がって、たいしを追いかけるようにして、いつもは途中で追い越していたのですが、この日、ついにたいしは先生に追い越されずにゴールしました。
 先生が「大志くん早いな!こんなに速くなったのはだれのおかげだ?」とたいしにたずねると、「ボクノオカゲダ!タイシクンノオカゲダ!」と自慢げに(得意げに?)言ったとのことで、先生は腹をかかえて笑ってしまったそうです。
 たいしにしてみれば、ぼくはがんばったんだ!と言いたいんでしょうね、きっと。
 先生は、来年の運動会でたいしが走るのを楽しみにしているようです。


◆一学期の反省

 さて、この日は、一学期の終業式の前の日。国語の時間に「一学期の反省」という題の作文を書きました。といっても、こういう抽象的な内容をたいしが言葉にすることは難しいので、例によって先生がたいしの口から言葉を引き出して紙にまとめたものをたいしが原稿用紙に書く、ということで書きました。


「一学期の反省  貝吹 大志
 体育が楽しかったです。ダッシュ、ボール投げ、なわとび、ダンベル、肋木などです。いちばんがんばったのは腹筋です。もうやめたいけど、また二学期にやります。
 英語も楽しかったです。英語を発音するのがよかったです。
 これから直したいことは、勉強中にトイレに行かないことです。二学期も休まずに登校します。」

 体育は「つらい」と言いながらも、充実感を感じているんですね。課題をこなすことに対してやりがいを感じるようになったことが一学期の収穫のように思います。


◆夏休みの宿題も体育

 夏休みに入りました。たいしの宿題は、毎日トレーニングと音読。トレーニングは、腹筋やダンベル、握力などです。土日などは、私もたいしと一緒にやります。
 ある日、私とママとミューが午前中出かけて、たいしはるすばん(といっても、おじいちゃんおばあちゃんがいます)になりました。
 夕方、「あれ、たいしくん、今日はトレーニングしてないね」と言ったら、「ヒトリデヤリマシタ」。えー、ほんとう?
 チェックリストに1つずつ○をつけさせたら、直角イス(壁に背中をつけてひざを90度に曲げ30秒)を「ヤッテナイ!」と言って、あわててやりました。そして、音読も本棚から絵本を持ってきてやりました。
 ひとりでもちゃんとやったんだね、えらいね、きみ。


◆終わったんなら「カエロウ」

 花火大会は、かつてはわが家の窓からも見えていたんですが、木が茂ってきて、外に出ないと見えなくなってしまいました。
 暗くなって、音が聞こえ始めました。たいしに、「花火見に行きたい?」ときくと、「イキマス」とすぐにでも行きそうだったんですが、まだごはんちゅう。「食べ終わってからね」。
 そのうちに、テレビに自閉症の番組が入ったので、私もママもテレビに見入ってしまいました。テレビが終わる8時半近くなって、たいしが「ツレテッテ」と私のところにきたので、「はいはい、行こ行こ」と、外に出ます。ドーン、ドドン、ドーン!と、連発で音がしています。
 それなりに人が集まっています。私とたいしは、花火が見える位置で腰かけました。
 ・・・シーン・・・
 「さっきの最後かな?」と、近くの人の話し声がします。あちゃー、ちょうど見れなかったのかー。
 ・・・・・ 私は、「終わっちゃったかな?」とつぶやきながら、せめて一発上がってくれーと祈ります。
 ・・・・・ そのうち、花火見物の人が帰り始め、私とたいしのまわりには誰もいなくなってしまいました。
 さて、花火を期待してきたたいしに納得させるにはどうしたものか。 ・・・すると、「カエロウ」と私に言いながら、たいしが立ち上がりました。どうやら、自分で状況を察して、判断したようです。私はほっとするとともに、たいしの成長に感動してしまいました。



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