た い し ダ ヨ リ ー  ★6年生編★
    第229号 カイセツシナイデヨ!




◆たいしのお気に入りの文句

○「ランボウワヤメテクダサイ」
 七つ森への旅行中、そうとうな回数連発していました。ピカチュウを持って歩いていた6歳の男の子が、「デオキシスだよねー」と言ってましたが、私は知りませんでした。たまたまアニマックスで“裂空の訪問者デオキシス”というポケモンの映画が入り、そのセリフを言うロボットが出てきたのでわかりました。

○「オナカガフクランダヨ」「ムリシテタベナイヨ」
 なぜか、「ごちそうさま」とか「おなかいっぱい」と言わず、そういう表現で終わろうとすることが多いです。


◆リンゴモッテキテ

 日曜日朝のアニメタイム。マジレンジャーが終わったところで、インタホンがプーッとなり、たいし出動。“ひびき”が始まっちゃうーと走って階段を降りていきました。
 野菜ジュースを持ってきて置いたら、一度テレビの前のソファーに座ったんですが、立ち上がって「オバーチャーン、リンゴ」。 うん?りんごも取りに行くのかな? と思ったら、たいしはインタホンをとって「オバーチャーン、リンゴモッテキテ」。こらこら、たいしがもらいに行きなさい。まだコマーシャルだからだいじょうぶだよ。でも、「コマーシャルモミタイノ!」と座っちゃった。
 しょうがない、とママが腰を上げ、りんごをもらってきました。「ほら、もらってきたよ」。たいしはすかさず「アリガト」。
 今回の収穫は、インタホンを使って人に要求を伝えるイメージを持って、それを実行できたことです。テレビを見たい気持ちに追い込まれながら、「りんごむいたからもう1回取りにおいで」と言われたことを思い出し、問題解決しようとしたわけです。


◆修学旅行は延期

 たいしは、修学旅行を楽しみにしていました。たいしが具体的に何を楽しみにしているのかはよくわかりませんが。
 「ぐずぐずしてると修学旅行に行けなくなるよ」と先生が言うと、「シュウガクリョコウニイクゾ!」と、プリントでも掃除でも張り切ってやったとか。さらに、ぐらぐらしている歯も旅行前に抜いた方がいいということで、歯医者で2か所も麻酔注射を打って抜いたんですが、がまんできました。目的があると、いろいろ便利 (^^ゞ
 ところが、修学旅行出発の日が近づくに連れて、台風14号が近づいてきました。テレビでは連日九州の洪水などのニュースが入ります。そして、出発の2日前に、“明日中に決行か延期かを決めます”と学校からのお手紙。そして、ついに延期が決定しました。青森は、まだ暴風域に入ってないどころか、雨もふらず、風もふいていません。
 でも、私とママがその話をしていると、テレビを見ていたたいしが、「29ニイクゾ」。そうだね、ちゃんと納得しててえらいね。

◆カイセツシナイデヨ
 おじいちゃんがひざの手術で入院しました。ママとおばあちゃんがたいしを連れてお見舞いに行った帰りのこと。
 「あれっ?たいしは?」。そろそろ帰るって言ったから、先に行っちゃったかな?
 エレベーターにもいません。1階に降りてもいません。もう、車まで行ったかな?
 でも、車にもいませんでした。「ちょっと見てくる」とママが病院に戻って探すと、売店で「オカアサンタラ、ドコイッチャッタンダヨ、モー」という、たいしの声。たいしがママを見つけると安堵した表情に変わりました。もちろんママも。
 どうやらたいしは、ひとりでおしっこに行ったらしいのです。そして、いったん病室のおじいちゃんのところに戻ったらしいのですが、おじいちゃんは動けません。ママたちを追いかけるようにたいしに言ったようです。そして、たいしはたいしでエレベーターに乗って1階の売店まで戻ってきました。
 ママは、離れるときはちゃんとどこに行くか教えなきゃだめだよ、黙ってひとりでおしっこに行ったら迷子になるからね云々 と注意したところ、「カイセツシナイデヨー」と、たいし。あはは、解説じゃないけど、お小言は聞きたくないよね。でも、今度は、おしっこに行ってきます、って言えるかな?


◆ダビングシッパイダ!

 ここんとこ、ビデオレンタルで借りてくるのは、ピンクパンサーです。なんかのビデオのPRでピンクパンサーのショートアニメが入っていて、アニメと曲が気に入ったようで、ほんとの映画はアニメじゃないよ、と言っても借りてきて、そうしたら、アニメじゃないけどはまりました。ケイトーとの格闘シーンとか。
 そして、この日もたいしは、ピンクパンサー4を借りまして、私はママに頼まれたマトリックスの2作目を借りました。2本家に持って帰ると、いつもならすぐに自分のをかけるのに、マトリックスの方をビデオデッキに入れて、ダビング開始。それから延々2時間、途中時々離れてお絵描きしたりもしましたが、たいしはほとんどテレビの前にいました。そして、やっと終わった、と巻き戻しを始めたと思ったら、「シッパイダ!」。どうしたの? たいしは、ダビングしたビデオにちゃんと録画されているか確認して、映画が途中で切れているのに気づいたようです。何度もそれを確認して、「ダビングシッパイダ。デキナイ」と涙目です。
 そこで、何がどうしたのかを教えてあげました。マトリックスの時間は132分。テープは120分。このままだとテープの時間が短くて足りません。そこで、録画するときに3倍速にすると、120分の3倍になります。3倍になると何分? 三一が三、二三が六。そう、なんと360分も撮れるんだね。はい、3倍速にしてみよう。
 ということで、それからまた132分。・・・ピンクパンサーは、ダビングをスタートさせたら寝て、明日みようね。
 それにしても、マトリックスを先にやったのは、楽しみは後にとっておこうと思ったんでしょうか。ママのためにやってあげようという気持ちがあったんでしょうか。ママは、1回見ればダビングしなくてもいい、と言ってますが、借りたらダビングするものというたいしのこだわりでもあるんですね。



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