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◆足跡を「モトニモドスゾ」 スーパーで100円のおもちゃを買って家に帰る途中、道路上で不自然な黄色の足跡マークを発見しました。横断歩道の手前にあるあれです。 「変だな。なんでこんなところに?」と私が言うと、たいしがそれをはがして、手に持ちました。ちょっと裏側にアスファルトのつぶつぶがついて汚い感じがしますが、たいしは意に介しません。「モトニモドスゾ」と言って、どんどん歩いていきます。「元に戻すって、たいしくん、元はどこにあったかわかってるの?」 これがなんと、わかっていたんですねー。公園を通って、家へ帰る近道の前に来ても迷わずまっすぐ進みます。そのままグランドを抜けてバス通りへ出ました。わが家からそのバス通りまで抜ける交差点まで来ると、そこが目的地だということがわかりました。手前には足跡がありますが、向かい側にはありません。たいしは、そこに足跡をきれいに並べ「デキター」と、手をパンパン。学校に行く時に、足跡がなくなったのに気づいていたんですね、きっと。 こういうことができるんだから、将来、きっと何かたいしに合った仕事が見つかるだろうと信じています。 ◆オバアチャン、オカネアル? おじいちゃんが車を買い換えたので、試運転のドライブとして、五所川原市のラーメン街道に行きました。ラーメン街道は、6年前に家族6人で一度行ったことのある、エルムの街にあります。あのとき、ミューは「あたし、小学1年生になったからたいしの面倒みる」と、うれしいことを言いながら自分が迷子になったんですね。だから、たいしはまだ幼稚園の年中で、多動まっさかりの頃。 たいしは「イトーヨーカドーノトナリノ“エルムノマチ”デス」と繰り返しているけど、イトーヨーカ堂があったっけなー、とみんな覚えておりません。 車が目的地に近づくと、「あれだ!イトーヨーカ堂があった!」とみんなの声。たいしの記憶のデータベースにはしっかり入っているんですねー。自閉症児らしいところを見せてくれました。 ラーメン屋さんが何件かあって、まだ12時前だったんですが、どの店も並んでいました。街道の途中に銅鑼があって、たいしが気に入って何度もたたきます。一度列に並んでからも、またたたきに行こうとします。 ママに食券を買っておいてもらいました。私とたいしはしょうゆラーメン。あとはみそ×2、塩×2。でも、たいしはみその方が気に入ったらしく、ママのと交換して食べました。さて、たいしが「モウイリマセン」と言って、立ち上がろうとします。まだ麺が残っているので、「たいしくん、みんなが食べ終わるまで待ちなさい」と言い、私が食べ残しをやっつけます。 そのうちに、おじいちゃんとおばあちゃんが立ち上がって、たいしと一緒に出て行きました。 ミューが食べ終わるのを待って席を立ち、探しに行きましたが、たいしもおじいちゃんたちも見当たりません。おばあちゃんが探しに来て、「銅鑼のところにいるよ」というので、行ってみましたが、既にいません。下田ジャスコは何度も行っているので、たいしの行く場所は読めますが、ここは6年ぶりにきたので皆目検討がつきません。それから、集合場所を決めて、4人で捜索開始。 たいしは、おもちゃ屋さんにいました。ずいぶん走り回っておじいちゃんを振りまわしたようです。 たいしは「オバアチャン、オカネアル?」ときいたそうで、これにはおばあちゃんもびっくり。ママが拒否するときに「お金ないから買えません」と言うからか? ・・・そして、「コレダ!」と、宿願のデカバイクロボをつかみました。さらに別の箱に手を伸ばして「ガクシュウハッピョウカイワコレダ」とぼそっとつぶやきました。 家を出るときから、あそこにはデカバイクロボがあるかもしれない、とねらいをつけていたもののようです。 ◆ご褒美の交渉 五所川原からの帰り道、たいしの予告(「ガクシュウハッピョウカイワコレダ」)のことを話題にすると「学習発表会にはごほうびはありません」とママ。「ゴホウビワデカベースロボデス・・・ワカリマシタワ?」とたいし。「わかりません」「ワカリマセンジャナイデショ!ワカルンデショ!」 ・・・シーン。「ハイシテクダサイ!」 「デカベースロボはクリスマスかなー」と言ったら、敵もさるもの。「ゴホウビワ“プラレール、ハジメテノキカンシャトーマスセットデス”」と、さらに賞品を上乗せしてきた。そうじゃなくて。 「たいしくん、それは、いっぱいお手伝いしていっぱいお小遣い貯めて、たいしくんが買ってください」「ハァイ、ワカリマシタ」と言うのですが、しばらくすると「ゴホウビ」と自分でまた話を戻しにかかっておりました。 さあ、学習発表会当日はどうなりますことやら。 ◆ジャマダッテイウンデショ 「オトウサン、カイダンヲオロシテクダサイ」と、たいしが言いにくると「はい、どうぞ」とおろしてあげます。あとは、たいしが屋根裏に上がっておもちゃ(置き場所のなくなったおもちゃを屋根裏に置いてあります)で遊んだり、下に持ってきたり、好きなようにやってます。 階段をおろしていながら、テレビを見たりしているときは、階段はちょっと通行のじゃまになります。「たいしくん、階段をあげてもいいですか?」たいていは「ダメデス」の答え。まだ、上がるつもりなんでしょう。 ただ、夜に屋根裏の電気をつけっぱなしで下にいるのは、ムダがある。「階段を降りるときは電気を消そうね」と何度か言っておりました。 その日、日曜日に私が“新撰組”を見ていると、「カイダンヲアゲテクダサイ」と言いにきました。 おっ、あげてくださいは初めて。私は、すぐに階段をあげに行きました。これは、最後きちんと後片付けする、という意識の現れですね。「よく、階段をあげてください、って言えたねー」と頭をなでると、着替えのために寝室に行きました。 階段の話で、もうひとつ。たいしの好きな“はえたたき”を廊下の壁にぶら下げているんですが、階段をおろすとひっかかりそうになります。そこで、ママが「階段おろすと、ひっかかるから、場所を変えるよ」と、たいしに承認を求めたところ、「ジャマダ、ッテイウンデショ」とたいし。 まあ、そうとも言いますが、ずいぶん口が達者になりましたねー、たいしくん。 |
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![]() ![]() 写真は下田ジャスコ |