全国のたいしファンに贈る!たいしの魅力満載!
た い し ダ ヨ リ ー  ★4年生編★
   第134号 オアシスの栓を抜く  

◆海岸を散歩

 たいしが海に行きたがっているらしいとママが言うので、私がたいしを連れて合浦公園に行くことにしました。連休の最終日で、公園の中心部はまだ花見の屋台が出てけっこうにぎわっていましたが、朝10時頃の波打ちぎわは、男の子がひとり遊んでいるほかは、犬の散歩が通りかかったりするくらいで、ほとんど人影もありませんでした。
 たいしは、しばし波とおにごっこを楽しんだあと、小石や木の棒を拾って海に投げはじめました。やがて、小さな切り株−といっても、たいしがひとりで持つには十分重い−を発見、よいしょよいしょと波打ちぎわまで運びましたが、投げ込むだけの力がなく、そのまま下に落としたような感じになりました。「おとうさんがやってもいい?」とききながら、私が切り株を両手で拾い上げ、海に放り込むとバッシャーン!と水しぶき。たいしは大喜び。
 さらにたいしは、近くに落ちていた2mくらいの、柱に使ったような古い角材に目をつけました。それはかなり重いよ。それでも、たいしが運ぼうとするので「じゃあ、そっち持って」と2人で両端を持って波打ちぎわまで運び、かけ声をかけようとすると、たいしはもう手を放しちゃった。「あらら、もう1回、いちにのさん、でいくよ」。「いち、にいの、さーん!」
 たいしの方は、ほとんど真下に落ちましたが、私の方が遠くに行ったので、さっきよりも大きな水しぶき。 ・・・というわけで長々と書きましたが、共同作業を終えました。
 それから、波打ちぎわ沿いに東へ移動すると、コンクリートの岸壁がありまして、たいしはこれもずんずん進んでいきます。左にはテトラポットがありますが、右は数m下がそのまま海面。万が一を考えると、たいしに手が届く距離から離れられません。はしゃいで走り出すたいしに「走らない!」というと、歩いてくれました。でも、海面をのぞくときは十分に慎重で、いったん座って、コンクリートの上をはうようにして、縁から顔をのぞかせて岸壁の下を見ていました。
 中学生くらいの男の子が3人、つりをしていまして、丁度行き止まりまで行ったとき、30cmくらいのふぐをつりあげました。そのあと、岸壁の付け根まで戻るとくるっとまわってまた、奥まで行くという具合に10往復くらいしました。よほど岸壁が気に入ったようですが、こっちはたいしが落ちないように注意しながらなので、疲れてしまいます。
 「アイスクリーム食べに行こうか」といっても動きません。「あっちの岸壁にも行ってみようか」と指さすと、動き出しました。やれやれ。
 ところが、移動途中で、「エスエル」と言って向きをかえ、今度は公園の反対側のSLがあるところを目指します。
 SLのまわりを何度もまわり、さわってみたり、まつぼっくりを拾ってSLの屋根に投げてみたり、と十分興味を示してくれました。実は、SLうみねこ号を見に行く(130号)前にも、このSLを見せたのですが、そのときはまわりをぐるっとまわっただけ。やっぱりあの迫力を見たあとだと、興味の持ち方が違いますね。
 それからまた移動して、アスレチックをやってすべり台を降りると、そのまままっすぐ砂浜へ走りだしました。そして、今度は西側の岸壁を奥まで行くと、高校生くらいの男の子が3人つりをしています。そこでうろうろして、「オマエラ!」なんて叫ぶもんだから、こっちはヒヤヒヤもの。3人とも知らんぷりしてましたが、もしたいしが一人で叫んでいたら、トラブルが起きるんだろうなー、という感じですね。でも、たいしのような子も近所で生活していることを知っててほしい。


◆カヌーに乗るぞ

 昼休みにママが、たいしがかつてやった教材などを持ってつばめ組に行くと、なんとカヌーがおいてあって、たいしがその中に入って座っていました。カヌーは先生個人のものです。
 先生は、せっかく持ってきたのにたいしがカヌーに乗るのをいやがったらどうしようとか、乗れたら次にこぎ方をどうやって教えようかとか考えていたそうですが、たいしは何も言わなくても自分で乗って、左右にオールをふってこぐまねをしたということでした。これもきっとなんかのビデオで見て覚えたんだと思います。だてにビデオは見てないねー。
 水の上でこぐのはいつになるのかな? 楽しみだね。


◆オアシスの栓を抜く

 今年に入ってから、たいしは思い出したように昔見たビデオを引っ張り出しては見ています。“白雪姫”、“ダンボ”、“アラジン”3部作等々。かつて見た映像の面白みがわかってきたのかも知れません。
 ところで、“アラジンの大冒険”というシリーズの作品があるんですが、その中に、悪者が砂漠のオアシスの底の栓を抜いてしまうシーンがあります。当然水は渦を巻いて地下に流れていってしまいます。
 たいしはこの場面で、お風呂の栓を抜くのを連想してしまったらしく、お風呂から上がる時に「センヲヌク?」と言いながら栓の鎖を持ち上げました。でも、「お母さんとミューがお風呂に入ってからだよ」。その日は結局、最後に入ったお母さんが上がるのを待てずに寝てしまいました。
 そして、別の日、「たいし〜、オアシスの栓を抜いてもいいよぉ」とお風呂から上がったママが叫ぶと、ビデオを見るのをやめて「バンザーイ」と言いながら走って行きました。
 やっと夢がかなったって感じでしょうか。喜びの表現もかわいくなってきました。




◆マルモリアオを見た

 八戸水産高校の実習船青森丸が、青森市内の岸壁にきて見学させる、という行事があったので、家族で行ってきました。
 10時頃ついたら、まだセレモニーの真っ最中だったので、たいしはちょっとお散歩。船の舳先の船名を見ると、「アオモリ・・・マルモリアオ!」。ま、確かに右向いて停泊しているので、文字は「丸森青」なんです。でも、ぱっと見て「アオモリ」と読めたってことは、一字ずつではなく、字の固まりとして読んでいるということでもありますね。
 それから、岸壁をつたっていくと、つりをしているグループが何組かいまして、たいしが釣り竿などにいたずらしないように気を付けながら歩かせました。
 さて、セレモニーが終わり、見学者の列に並んで乗船しました。通路を順路通りに進むので、たいしが走り出す余地はほとんどありません。特に目立つこともなく、見学を終えました。入口は船の後方でしたが、出口は前の方。いったん降りてうろうろしたあと、もう一度、その出口の方から入ろうとしましたが、係の人に「こっちからは入れないよ」ととめられて、素直に戻りました。
 「もう一回乗りたいの? 乗るんならあっちだよ。それとも、つりを見に行く?つりはこっち。車に戻るならこっち」と選ばせると「クルマ」と言いました。
 夕方、お風呂に入りながら「きょうはお船をみたねー。なんていう船だった?」とたいしにきくと、「マルモリアオ!」と、ちゃんと覚えててくれました (^^ゞ





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