全国のたいしファンに贈る!たいしの魅力満載!
た い し ダ ヨ リ ー  ★3年生編★
   第130号 SLを見たよ!  

 

◆SLを見たよ!

 八戸線でSLが走るというので、ちょっと前から興味を示していたたいしにぜひとも見せようということで、連れていきました。
 8時48分の発車だったので、おじいちゃん家に前泊して8時出発の予定。ということで、寝る前に翌朝のスケジュールをたいしに伝えたんですが、その時間帯はマンガのゴールデンタイムなんですねー。で、「アバレンジャーが終わったら、8時に出発するよ」というと、たいしはなぜか「ハチジハンニ、アサゴハン」。
 自分からごはんを食べるなんて、言ったのはこれが初めてで意外さにちょっと驚きましたが、自分の予定を勝手に決めるな、という抵抗にも聞こえます。「じゃあ、おにぎり持って車の中で朝ごはん食べよう」ということで、折り合いをつけました。
 翌朝は、アバレンジャーが終わりそうになっても、たいしはテレビの前を動きそうになかったのですが、「SLは見ないの?」と何度も言うと「SLヲミル」と言って、なんとか次の仮面ライダーが始まる前に出かけられました。

 さて、駅で目の前で見せてから、走っているところを見せようという作戦です。
 駐車場に車をとめていると、先回りするのに時間がかかりそうだということで、ママが車で待機、私とたいしだけ、駅に入りました。
 たいしは駅のエスカレーターを人の列をくぐって小走りに上がって行きます。私が後から上にたどりつくと、あれっ、どこ行ったかな? ・・・「アレダ!」と、たいしの声。たいしは、しっかり煙突の煙を発見して、窓際からSLを見下ろしていました。
 「そう、今あれを見に行くんだよ」 ということで、入場券を買い、改札をくぐります。たいしはもう喜んじゃって、そのまままっすぐ突き進もうとしておりましたが、ホームに降りるのは「こっちだよ」と、誘導してエスカレーターを降りたら、1本となりのホームに降りちゃった。
 それでも、シューッ、シューッと煙をあげる蒸気機関車の迫力は十分で、なぜかたいしは音に合わせて「ハクショーン」と言ってました ・・・確かに音の間隔は似てたけど、あれはSLのくしゃみかい。
 ホームを間違えたけど、ズバリのホームはけっこうな人混みだったので、かえってすいててよかったみたいです。
 しばしSLの迫力を味わうと、今度は「SLニノリマス」とホームを渡りました。ビデオやカメラを向けた人がうじゃうじゃいて、マスコミも来てました。たいしを抱っこしてSLの運転席をのぞかせると、ちょうど石炭をくべるところが見えました。アニメで見たのと、おんなじだねー。
 機関車の前から眺めて戻ると、機関車のすぐ後ろ、客車の一番前の入口から「ノル」と言ってたいしが入って行っちゃった。ちょっと人がたくさん立ってましたが、私も強引に乗り込みました。記者さんたちが乗務員の話を聞きながらメモを取っているようでした。
 じゃあ、客車を歩いてから出よう。たいしは、人をよけながら、小走りに進み、ボックスひとつ空いているところを見つけると、座りました。この調子だと、出発までいても飽きないだろうなぁ、と思いましたが、駅の外でママが待っています。写真1枚取って、「次は走ってるところを見に行くよ。おかあさんも待っているから、行こう」と言うと、いうことを聞いてくれました。
 ママが駅前で待機しておりまして、SLの進行方向へ移動。線路を渡る歩道橋があったので、その上から見ることにしました。ほかにも子供連れの方がいまして、子どもたちはみんな興奮しています。SLの煙が多くなり、ポオーッと汽笛の音。一斉に「くるぞーっ!」の声。ほらー、きたきた!
 ジャガボゴ ジャガボゴ・・・
 ・・・行っちゃったー。 みたねー、かっこよかったねー。
「SLまた見たい?」「マタミル」

 車に乗って、さあ帰るよ。ところがたいし、「SLヲオイカケル」。 えーっ!たいしくん、それは勘弁して。「車じゃ追いつけないよ」。
 でも、思ったことをずいぶん言葉にできるようになったもんです。
 

◆ボクドラエ・・・ジャナクテ

 電話が鳴ったので、たいしに「はい、貝吹ですって出な」と受話器をとらせてみました。
「ハイ、カイブキデス」。そのあとは、何やら言ってましたが、
「ボクワドラエ・・・」
  出たあ! 名前を聞かれたときの得意わざ。
「ジャナクテ・・・」
  おお、ちゃんと自分の名前を言い直そうとしている。  と思ったら、
「シズカチャンデス」
  ズルッ。 そういう落ちでくるかい。
 でも、「○○じゃなくて」と訂正するっていうことは、自分の言葉を考えながら選んでいるということですね。会話するための回路が作動してきているように思いました。
 ちなみに、電話は八戸のおじいちゃんからでした。



〔3年生編の終わりに〕

 たいしの成長とともに、本紙も3周年を迎えました。
 これまで、たいしと私たち家族を応援してくださった皆様にはたいへん感謝しています。
 1年生編 1〜32号、2年生編 33〜83号、そして3年生編 84〜130号。よく続いたもんだと、われながら感心しています。
 仕事が忙しくなったため、3年生編はちょっと手抜きの感があり、また、大幅に遅れてますが、“気刊紙”ということでお許しください m(_ _)m

 さて、4年生から、たいしは特殊学級に籍を置くことになります。そして、ママは校内の付き添いがなくなります。
 たいしにとって環境が大きく変わり、第2章の始まりになります。どんなドラマが待っているのか、私も楽しみです。

 今後とも“たいしダヨリー”をお見逃しなく!




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