全国のたいしファンに贈る!たいしの魅力満載!
た い し ダ ヨ リ ー  ★3年生編★
   第125号 たいし大作戦  

◆コートはたいしが決める

 ポートボール(バスケットボールのゴールを人がやるゲーム)をやるときは、たいしはゴールが定位置です。ボールをつかむのが上手だからじゃなくて、それ以外の役はうろうろするだけで、ついていけないから。
 その日、赤組なのに白組のゴールの上にのっちゃって、ママがそっちじゃないよ、あっちだよ、とやっていたら、先生が「そのままでいいよ」とチームの配置の方を変えてくれました。
 ゲームの方は、たいしに一度だけボールが飛んできて、顔にぶつかってきたのをしっかり両手で受け止めました  ・・・と思ったら、ママがうしろからたいしの腕をつかんでとらせていた。いくら何でもそれは反則じゃない? でも、誰も文句を言わず、その1点が決勝点となって、赤組の勝ちでした。


 


◆たいしくん大作戦

 雪上運動会の練習。
 たいしは、歩くスキーが遅くて、リレーでたいしの番になると、他のチームの5人くらいに抜かれちゃう。そこで、3年3組が編み出した作戦とは・・・

 先生は、クラスのみんなに、たいしが早くすべれるようにするにはどうしたらいいか相談しました。そして、二つの作戦が採択になりました。
 てんせいくんが名づけて「たいしくん大作戦」。

【作戦第1号:先導作戦】
 歩くスキーが早い子がたいしの前をすべってリードする。押したり、手をひいたりするのは反則だが、前をすべるだけなら、競技規則(そんなのあるの?)に違反しない。
 でもそれだけで、たいしがのってくるか不安がある。そこで、先導する子の背中にドラえもんの絵を貼ることになった。先導役はたいしが大好きなひろきくんとてんせいくんの2人に決まりました。

【作戦第2号:ゴール看板作戦】
 コーンを回ってゴールに向かうときは、みんなに向かってすべることになる。そこで、ゴールでみんながドラえもんの絵を描いた看板を持って応援することになった。
 そして、余白には“たいしくん、がんばれ!”などの応援メッセージが。

 というわけで、作戦会議で授業をつぶしたうえ、さらに授業をつぶして看板を作成することになりました。
 みんなたいしのために、喜んでドラえもんの絵を描いていました。この作業の速さに先生はビックリ。
 きっと、たいしくんのために、クラスのために、というわくわくした気持ちが、きっとあったんだよね。
 中には放課後も残って看板をしあげてくれた子もいて、たいしのためにクラスみんなががんばってくれるのを目の前に見たママは、驚きと感謝で胸がいっぱいでした。





◆七つ森希望の家

 宮城県の七つ森希望の家に、1年半ぶりに行ってきました(前回のレポートは50号/02年8月掲載)。
 荷物を降ろしている間に、身軽なたいしはとっとと施設の中に入ってしまい、私たちが玄関をくぐったときは、姿が見えない。でも、声がする。はて、どうやら2階に上がったらしい。様子を見に行くと、いっぱいおもちゃがあるコーナーになっていて、既にたいしは遊んでいました。
 ここに来るのは今回で3回目なのですが、2階に上がる階段は鎖がかかっていて、あがれないようになっていたので、たいしが好奇心をふくらませていたようなのです。
 で、スキをみて階段を上がったら遊園地があったというわけで、たいしが喜ばないはずがない。今回は何度もここに遊びに来ましたが、でも本当は解放していないということで、あとで注意を受けました。2階は入所者のエリアなのかしら? ・・・確認してないのでわかりません。

 さて、注意を受けたあと、ビリヤードゲームを離さなかったので、これだけ特別に借りてきました。ところが、障害のある就学前のCくんがこれに興味を持ち、たいしと取り合いになってしまいました。
 一度はゆずったたいしでしたが、取り返しに行ったところからバトル勃発。たいしが手やキュー(ビリヤードの棒)でたたこうとしたりして、Cくんも負けてないので、完全にけんかムード。
 うむー、学校ではたいしと対等にけんかする子はいないもんなぁ・・・ 対等にやり合うのはミューくらいか・・・ そういう問題はあるなー。
 そそくさとビリヤードゲームを返しに行き、たいしには落書き帳をあずけて、とりあえず2人を引き離しました。
 ところが、離れてお絵かきしているたいしなんですが、Cくんが何か言うと、たいしが否定して反応します。

 Cくん 「おかし、食べよおっと」
 たいし 「オカシ、タベナインダヨォ!」
 Cくん 「これで遊ぶ」
 たいし 「アソバナインデス!」
 ・・・っていう感じでいちいちからむ。

 通常、誰かの言葉に自分から関心を示すことは滅多にないんですが、どういう波長の合い方だったんでしょう。意味なく相手への怒りエネルギーを高める反応のし方って感じ。
自分の生活空間をおびやかす存在として警戒心を持ったんでしょうか。

 翌日もプレイルームでCくんがボーリングのピンを11本並べようとするのを1本余計だ、とばかりに片付けようとしてトラブってました (^^ゞ




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