全国のたいしファンに贈る!たいしの魅力満載!
た い し ダ ヨ リ ー  ★3年生編★
   第120号 天空神をもらったよ  

◆「スプーン カシテクダサイ」

 二学期の終業式の前日は、変則時間で、また11時に給食でした。たいしがパニクりそうな気配はなかったのですが、たくやくんが「せんせー、時計直さないとたいしくんがパニック起こすよ」と言ってくれました。「おー、よく覚えてたなー」というわけで、時計は12時になりました。後でまた、元に戻すんですよね、お手数おかけします m(_ _)m
 さて、給食の準備。たいしは、ほうれんそうもスープもイラナイと、給食台に返してしまいました。
 たいしが食べるのは、パンと牛乳だけ。パンには大好きなチョコレートクリームを塗ります。塗り方は、前にママがたいし一人でできるように教えてあります。・・・ですが、チョコクリームの袋がなかなか破けない。さて、どうするかな?
 たいしは、となりのゆうたくんに「トッテ」と言ったけど、ゆうたくんにはたいしの求めていることが伝わらない様子。今度は向かいの子に「サナエチャン、トッテクダサイ」と、袋を渡しました。さなえちゃんは、袋を開けてくれました。
 やっとチョコレートをパンに塗れるぞ、と思いきや、あれ!? スプーンがないぞ! ・・・またもやさなえちゃんにHELP。
 たいしは、借りたスプーンを使って、ママに教えられたとおりにチョコレートクリームを一生懸命塗ると、最後にスプーンをペロペロッときれいになめ(それは教わってない?)、どうする? ・・・あ、やった、そのまま「ハイ」とさなえちゃんに返しました (^^ゞ さなえちゃんは、笑って受けとりましたが、箸だけで食べ、スプーンは使わなかったようです (^^ゞ
 でも、ママがいなくても、@自分でコミュニケーションをとって援助を受け問題解決できたこと、A借りたスプーンを使い終わって持ち主に返せたこと、が今回の収穫かな? 袋を開けられない、スプーンがないっていって、泣いたりパニクったりしなかったんですもん。
 でもって、スプーンをなめたのも、きれいにして返そうと思ったのかも?(んなことない!)

 その日の帰り。男の子2人が「たいしくん、一緒に帰ろう」と教室から同行しました。
 たいしは昇降口で長靴に履き替えるときに、こだわりがあります。スキーズボンの中に長靴を入れるようにしてはきます。さらに、上もスキージャンバーの袖の中に手袋が入るように、きちんとおさまらないと出発できないので、時間がかかりますが、2人とも辛抱づよく待っててくれました。たいしを受容できる子は、忍耐強くなりますねー (^^ゞ
 帰り道、2人はたいしが好きな雪のお皿(道路の除雪でできた雪の固まり)を拾ってくれた(なんと手袋をしてなかった)り、道路端の雪にたいしをころばしたりじゃれあって帰りました。たいしもいやがりませんで、ママはしみじみとその様子を見ておりました。

◆「キュウショクデス」

 終業式です。二学期最後の日は、二学期最後のパニックデイでもありました。
 午前中で終わるので、当然給食はありません。給食なしでそうじの時間になったので、お友だちが「たいしくん、おそうじするよぉ」と声をかけても、たいしは「キュウショクデス」と、机から動きません。ついに涙目でパニクりながら、うろつきまわります。そうじの終わりが近づいて、やっとママの指示で机の上にのせられた椅子をおろす仕事をお手伝いしました。
 でも一段落すると、今度は「パソコン」と言って、パソコン教室へ向かいます。すると、クラスのお友だちたちがたいしを追いかけます。みんな心配して落ち着かせようとしています。たいしを先頭に10人くらいがぞろぞろ。たいしに合わせて、歩いたり走ったり。
 パソコン教室は鍵がかかっていて入れませんでした。たいしは、すぐに納得した様子。そしてまた、3年3組の教室までぞろぞろと戻りました。
 スケジュールの変更を伝えていなかったもんナァ・・・とママは反省。

 通信簿は、各項目ともたいしのいいところ、できるようになったことを一生懸命探して書いてくださってました。 ・・・たいしでさえ、これだけいいところを書いてもらえたんだから、他の子どもたちがいいところ、いっぱい書いてもらって喜んでる様子が思いうかびます。


 
キュウショクデス       パソコン室へぞろぞろ

◆時計を合わせなさい

 ママが壁にかけた時計の針を直してというので、電池を取り替えて、たいしに「今何時?」ときき、時刻合わせをやろうとしたら、テレビの時刻をみて「8ジ57フン」と言いながら、私から時計を取り上げ、自分で時刻を合わせてくれました。
 さらに、たいしが私を呼びにきたのでついていくと、居間の時計をはずしてくれ、といいます。居間の時計もしばらく前から5分くらい進んでいたんです。たいしはそれが気になっていたんでしょう、数日前にもママに「トッテクダサイ」と言っていたようです。
 時計を渡すと、喜んで針を直していました。テレビのデジタル時刻と時計のアナログ時刻がリンクしたんですねー。


◆天空神をもらったよ

 クリスマスイブです。ママが作ったチーズケーキにとりもも、その他ごちそうが並びます。そして、ムードを盛りあげようとクリスマスソングをかけたところ、たいしがとめてしまいました。たいしはノートパソコンを持ってきたかと思うと、お気に入りのホームページを開いて、ミュージックスタート。昔のアニメ番組の主題歌(ギャバンだかスピルバンだか)がバックミュージックのクリスマスパーティになりました。

 一夜、明けると、たいしとミューの枕元にはお楽しみ!
 朝早く目を覚ましたミューは、「いくらベッドのまわりを探しても見つからないと思ったら、(子供部屋の)ドアの外にあった」。パソコンのゲームソフト。
 さて、たいしはゆっくりぐっすり寝ていました。ビデオカメラを向けて「たいしくん! これなんだ!」というと、ばっと手をついて上体を起こすと、ちょうど枕元のプレゼントの箱に視線が向きます。
「ワー、ヤッター」と、両手で抱えるとそのまま箱にチューしました。あーはは、ママと私は大笑い。 ・・・中身は確かめなくても“天空神”だと決めているようです。何か月も待ったんだもんね。実は、9月にサンタさんに手紙を書いていたんです。でもって、先生に渡したら先生もサンタさんの返事をくださいました。
 さて、包装紙を開いて、箱を開けようとすると、テープでとまっていたり箱がぴっちりしていたりしてなかなかあかない。するとたいし、「ビクトモシナイ!」 ・・・語彙が豊富だこと。
 さらに、箱をママの方にさしだして「ビクトモシテェ」 ・・・応用力もありますねぇ (^^ゞ
 やっと箱があくと説明書も開いて眺めながら、しばらくハリケンジャーの世界に浸っておりました。

 「おーい、たいしくん、そろそろ朝ごはん食べようよぉ」





トップページへ戻る次へ

@nifty ID:CQS02257