全国のたいしファンに贈る!たいしの魅力満載!
た い し ダ ヨ リ ー  ★3年生編★
   第102号 ディズニーランドはきらい



◆ディズニーランドはきらい?

 でも、ここでもたついたせいでしょうか。さあ、中へ入ろうという段になって、たいしは耳をふさぎながら、嫌がり始めました。「オウチカエルヨ」「ハナセ、ハナセ」と言って、私がつかんだ手をふりほどいてゲートと反対の方へ行こうとします。その力の強いこと。
 結局、たいしにひきずられて、駐車場を抜け、遠回りにまたさっきのおみやげ屋さんのところまで戻ってしまいました。たいしはうろうろと、ディズニーグッズを物色していますが、なかなか決まりません。ビデオを手にとったので、いつもならレンタル屋さんで借りよう、というところですが、ビデオ1本でこの場がしのげるならいいや、とたいしが手にとった“わんわん物語2”のビデオ購入を承認。
 さあ、ゲートに戻ろう。でも、すぐ近くだったらよかったんでしょうけど、けっこう距離があるので、歩いているうちにまた、ごねてきて、ゲートに近づいてきてもだめ。ゲート付近にママたちの姿は見えません。もう入っちゃったかなー、そりゃそうだよなー、ミューが泣きわめく姿が見えるようです。でも、たいしはそのままディズニーランドの周囲を回るモノレールの駅の階段を上がってしまいました。
 「オウチカエルヨ」と言いながら、改札をくぐろうとします。でも、これに乗ったら、また時間がかかっちゃう。そのとき、「1週13分くらいです」と別のお客さんに言っている声が聞こえました。うむー、このままじゃらちがあかないし、そのくらいなら乗せてやろうか。
 モノレールに乗ったたいしは、シートにひざで立っておとなしく外を眺めていました。駅が4つあったので、4つめが1周してディズニーランドステーション。さあ、降りよう。
 やっと、たいしはゲートまで来てくれました。でも、もうママもミューもおじいちゃんもおばあちゃんもいません。とにかく中に入ろう。
 入り口付近でプーさんやティガーが子どもたちに囲まれていましたが、たいしは目もくれず、まっすぐ進んでいきます。たいしは着ぐるみが苦手なので、無用の刺激は禁物。
◆ニホンゴフキカエバンがいい

 そろそろ携帯で連絡しようかなーと、きょろきょろしながらしばらく行くと、いたあっ! あのプーさんのふうせんを持って歩いている子。「ミューっ!」
 というわけで合流。ほっとしたところで、ホットドッグの昼食となりました。
 たいしがいなくなったあと、4人でいったんゲートをくぐったものの、ミューが泣きわめいてパニックになったそうです。たいしのせいで台無しだ、ということではなく、たいしのことを心配してのようでした。
 たいしは、さっそくさっき買ったビデオを袋から取り出しました。「ワンワンモノガタリツー、ニホンゴフキカエバン」 なんだと!? 買ったのは字幕スーパー番でした。しまった、全然チェックしてなかった。でも、買っちゃったんだから、たいしはそれで英語勉強しなさい!


◆スプラッシュマウンテンはだめ

 食事をとったあと、シンデレラ城をバックに写真を撮ったり、たいしでも乗れそうなメリーゴーランドに乗ったりして、次はダンボの飛行機に並んでいるとパレードも始まりました。
 ダンボの飛行機が終わると、ママはパレードの撮影に行ったらしく、周囲にいません。一緒だったミューとおじいちゃんを残して、たいしはまた「オウチニカエルヨ」とゲート方向に戻ろうとします。でも、パレードにさまたげられて、それ以上は進めませんでした。これはラッキー。また、ダンボのところに戻ってみんなと合流できました。
 まだ3時でしたが、もうくたくた。たいしも帰りたがっているし、そろそろ・・・という話も出ましたが、「まだ何も乗ってない」と、ミュー。確かに。
 ということで、ミューと私でスプラッシュマウンテンのファストパス(時間予約券)を取りに行きました。ここで、おじいちゃんおばあちゃんは、ショーを見てくるからいっぱい遊んでおいで、と別行動になりました。予約時間まで30分以上あるので、近くの3階建ての船に乗りました。さて、スプラッシュマウンテンに乗ろうと、ファストパスの入り口をくぐって行くと、たいしはたったか歩いていましたが、トンネルにさしかかると、またも「オウチカエルヨ」と戻ろうとします。暗闇はだめ。そこで、ママがたいしを引き受け、ミューと私だけ乗ることに。
 これで、やっとミューもディズニーランドの目玉の乗り物に乗ることができて、大喜び。たいしはおとなしく外で待っていたとのことでしたが、ママはトイレに行けなくて困ったそうです。

◆ビッグサンダーマウンテンはOK

 次は、ビッグサンダーマウンテン。こちらも列に並んでしばらく行くと、暗い洞穴の中のようなムードになりまして、たいしは「カエル」と言いだしましたが、もうちょっとで汽車に乗れるところまできています。「ほら、もう少しで乗れるよ。もうちょっとだよ」と、なんとかがまんさせられました。でも、汽車と言っても、右に左にぐいぐい曲がるジェットコースターのような汽車で、たいしには刺激が強すぎるかなーとも思いましたけど、「オウチカエルヨ」と言いながらも顔は笑ってましたから、だいじょうぶのようでした。
 次は、ちょっとおとなしい汽車に乗ります。この列に並んだら、おじいちゃんたちがいまして、またも合流。ショーは予約券を持っていないと見られないようになっていたんだって。
 汽車が終わると、もう6時すぎ。夕ごはんを食べなくちゃ。


◆「オウチカエル!」

 ごはんが終わると7時。もうそろそろホテルに行きたいところだけど、ミューは「あと2つは乗りたいのがある!」ということで、たいしのおかげでスタートがもたついたこともあり、ミューの希望をかなえることに。ちなみに、ディズニーランドは夜10時まで開業。
 ところが、たいしが「ソッチイカナイ」「オウチカエル」と、またもゲート方向に向けて足を踏ん張る。やむを得ず、また別行動。極力、売店などを通過するようにして時間稼ぎしましたが、それでもゲートに着くにはそれほど時間がかかりませんでした。途中、ミッキーマウスの陶器の置物を買いました。「落とすとこわれるから気をつけてね!」 ・・・と言っただけで落とさないのなら楽なもんですがね・・・




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