全国のたいしファンに贈る!たいしの魅力満載!
た い し ダ ヨ リ ー  ★3年生編★
   第95号 「キョウシツガスキデス」


ボクの席はここだよ

◆プールでイエローカード

 市の主催で障害児の親子水泳指導というのがありました。昨年までママがたいしとミューを連れて行っていたのですが、今回私も休みだったので初めて参加しました。
 さあ、着替えしてプールの部屋に出ましたが、はて集合場所はどこかな? と思っていると、もうたいしは、小躍りしながら飛び込み体勢。でも、残念ながら飛び込みは禁止なのだよ。腕をつかんでゆっくり入らせる。たいしだけ入れて様子をみようと思ったら「オトウサンモハイル!」と叫ぶ。
 いったん水から出て、今度は深い方のプールに向かいました。こっちはやめとこうよと思ったっておかまいなし。たたたっと走ると飛び込んでしまった。 あっぷあっぷ。たいしの顔がちょっと出るくらいの深さだった。すぐに引き上げたが、監視員から「おとうさん、ちゃんと見ててくださいね」とイエローカード。
 戻る足で子ども用プールに飛び込み。すかさず「飛び込んじゃだめだよ」とたいしもイエローカード。
 集合場所は、もうひとつ別の部屋の浅い幼児用プールでした。そこで、ごあいさつして・・・とやっている間に、こんな浅いのはつまらない、と思っているたいしは、また脱走を試みます。それでも、だましだましして、両手で水中を歩くゲームなどなんとか参加させました。そうこうするうちに休憩時間。プール全体が休憩です。プールには誰も入れません。
 でも、たいしには、通用しない。さて、この難局をどう乗り切るか。「プールに入りません」「ハイリマス」。子ども用プールに向かって突進するたいしの腕をつかんで遠心力を利用して、ぐるぅっと振りまわすと、ケタケタと喜んでます。そうやってぐるぐる回ったり、手をつないだまま走ったりして、遊んでおりましたが、だんだん力づくでプールに入ろうとする気配が出てきたところで、休憩時間が終了。ホッ。
 そこからは、最初に入った子ども用プールでの指導となりました。もう、たいしは水を得たさかな。ほとんどプログラムを無視して遊んでました。


◆「ヤケドシタ!」

 お昼に近所のラーメン屋さんに食べに行きました。たいしは、ラーメンがくる前から「ヤケドシナイヨウ」「ヤケドシテワイケマセン」と繰り返していまして、うん、慎重に心構えしているな、と思いきや、ふうふうしながらレンゲでスープを飲むと、ばっと立ち上がり「ヤケドシタ!」。
 ひーひっひ・・・。たいしには悪いけど、爆笑してしまいました。


◆やったぞ テストで5点!

 算数のテストがあり、たいしが5点取りました。2年生までは、ママが教えてあげたりしながらテストを書いていましたので、一人では初めてのテストでした。
 1問目の“18÷2=”に見事に“9”と書いていました。それ以外は真っ白。あとの時間は何してたんだろう? やっぱりお絵かきかな。
 ママにテスト用紙を見せてもらったあと、たいしに問題を出して見ました。「18割る2は?」「キュウ」「16割る2は?」「ハチ」「14割る2は?」「シチ」。うん、合ってる。じゃあ、「18割る3は?」「・・・」。答えが返ってきませんでした。まだ、割る2しかできなかったかな?


◆線のところまで

 ママが一度、たいしに泡が出る入浴剤を使ってみせたところ、気に入ったようで、その後毎回自分で入れるようになりました。一度こんなことがありました。
 いつもなら、「オフロ」とかなんとか言いながら入ろうとするのですが、そのときは意思表示なしで、お風呂から物音。そのへんにたいしがいなければ、犯人はたいしだとわかります。おばあちゃんがお風呂をのぞいてみると、なんと! お風呂中泡だらけ。
 泡の入浴剤をひとびん空けてしまったのでした。
 ママがあわててお風呂に入り、たいしのからだを洗って上げてやると、やってみたかった夢を実現させた、という満足した表情だったとか。

 そこで、ママは入浴剤のびんに線を引き、「1回に入れるのはここまでだよ」と見せたら、次の時からその線を気にしながら入れるようになったようです。
 ちなみに学校でも、たいしは水彩画のとき、バケツに水を満々に入れたがり、「半分だよ」と言っても伝わらないので、ママがバケツの半分くらいのところに線を引いてあげたら、そこまで水を入れるようになったそうです。ママの工夫の大当たり。


◆「キョウシツガスキデス」

 明け方、雨が降ったせいか、不調の日でした。2時間目にパニックを起こしかけたときはなんとかその場でおさまったようですが、大パニックになってしまったのは、そうじの時間でした。
 掃除当番のボードの係のところに、名前をぶらさげるようになっているのですが、たいしは特定の何人かの子の役割にこだわっています。Aちゃんはほうき係、Bちゃんはみずぶき係、というように。
 ボード上の名前が違っていると、それを自分のこだわりの名前に直そうとします。これまでも、何度かやって、子どもたちからとがめられていましたが、今回はちょっとキレてしまったようです。
 「たいしくん、違うよ」「いじっちゃダメ!」「元に戻して」・・・ などと、次々に言われて、キレたたいしはほうきをつかむと叫びながら床にたたきつけました。
 ママは、“ここは、頭を冷やした方がよさそうだ”と判断し、いったんママの控え室に連れて行きました。3年生になって初めての別室行きとなりました。
 でも。
 たいしは、「キョウシツニイキマス」「キョウシツガスキデス」。
 そうだよ、やっぱり3年3組のみんなと一緒がいいんだよね。 ・・・と思いきや、教室に戻る途中、なぜか3年1組に乱入してしまった (^^ゞ まだ、1組へのこだわりがあるらしい。





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