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た い し ダ ヨ リ ー  ★3年生編★
   第93号 ナツドマリニイキマセン




◆ナツドマリニイキマセン

 なつどまり希望の家の親子指導に参加。
 たいしは、朝から「ナツドマリニイキマセン」「ナツドマリワスキデワアリマセン」の連発。着替えも逆らって、ママが用意した半袖・短パンを着ようとしないで、別の黄色の上下を着ました。それでも、「ドライブに行くよ」とうまく連れ出して車に乗せました。でも、右折するところで、「ヒダリニイキマス」「ヒダリワコッチ」とうるさい。さらに、しばらく走ると「ハチノヘニイクヨ」「ハチノヘニイキタイナア」。
 まあ、いやがるようなら、キャンセルして家に戻ってもいいやと思いつつ、希望の家に到着して駐車場に車を止めると、車から降りて先にすたすたと玄関に向かいました。やっと覚悟を決めたかな?
 でも、施設の中に入ったとたんに、「オウチニカエル」の連発。ちょっと、まだ来たばかりだよ。
 さて、しばらく遊んで、開会行事のあと、学校の体操着に着替えて体育館に行くんですが、ここで、トラブル。
 かなり暑くて気温が30度近くまで上がった日だったので、着替えは半袖半ズボンの体操着。ところがたいしは、それを着るのをいやがり、着替え途中の下着姿で指導教室を飛び出してきてしまいました。指導員のさかぐち先生が追いかけてきて「パンツのままじゃ恥ずかしいよ」と言っても、たいしは「ナガイズボン」と言ってがんばり、パンツ姿のままで逃げまわる。指導員の先生も「半ズボンをはきます」と言ってゆずりません。たいしは泣きながら、「ナガイズボン!」と叫びます。ママが見かねて、長ズボンを持っていきましたが、先生は妥協せず、ズボンをしまってしまいました。たいしは泣き叫びながら宿泊する部屋まで戻ってきて、ママの大きなかばんを探します。ないとわかると、自分のリュックをあけ、それでもないと、今度は隣の部屋に入って、人のかばんを開けようとしました。
 それやこれやで、いきなりあいさつ代わりのひと騒動でしたが、先生の叱らず譲らずの精神で、たいしは半袖半ズボンの体操着に着替えさせられました。でも、泣き叫ぶ状態のまま体育館へ。このあとは、親の方は、部屋に残って相談の面接がありましたので、直に様子を見ておりませんが、だいぶ暴れる活躍を見せたようです。

 お昼は、みんながそろわなくても、自分が席についたとたん「イタダキマス」。いいごあいさつなので、どうぞ、といきたいところだけど、まだだよ、みんながそろうまで待ってね。
 午前中にエネルギーを発散したせいか、まあまあ落ち着いていて、いつもより量も多く食べました。かなり消耗したのかも知れません。家ではおにぎりにしたりして、ごはんを食べやすくしているのですが、ちゃんと茶わんを自分で持って食べていたので、ママと顔を見合わせてしまいました。
 白いご飯を食べれなくて、指導員の先生から口に入れるように促されてもがんとして受け付けない子がいて、その子に向かって「“アーン”シナサイ!」と何度も言っていたのはたいしでした (^^ゞ。いつもは自分でも食べないくせに、きょうは食べてたから、いっか。
 午後は、再び体育館へ。今度はサーキットです。マットの上で前転3回、じゃばらのトンネルをくぐったり、網の丘を越えて椅子の下をくぐり、平均台をわたるとジャンプしながら前進、ミニトランポリンで跳んだら、またジャンプで前進、鉄棒で前まわりをして、最後は大きなコマのような遊具に乗せられてぐるぐる回る、というような流れです。今まで何度かやっているということもありますが、アスレチック系は得意なので、喜んでやっていました。

 夜は、前に大げんかしたあたるくん(71号参照)と一緒の部屋に寝る、という演出になっておりまして、みんな、何が起きるかわくわく。でも、寝る時間になる前にテレビのチャンネル争いで、火花を散らしました。あたるくんは番組が終わっても、次回予告や“ご覧のスポンサーの提供でお送りしました”まで、しっかり見ないと気がすまないこだわりがあるようで、たいしがそこまで行く前にチャンネルを変えてしまったんです。ふたりで叫んだり押したりしていましたが、どちらともなく気がうつって、前のようにかみつくところまでは展開しませんでした。
 さて、寝る時間となりました。歯磨きを終えたたいしに、「たいしのふとんは隣の部屋だよ」と言いましたが、「イイエ」と言いながらママが寝る予定のふとんにもぐってしまいました。ほっぽっておいたら、指導員のふくだ先生が説得に入りました。あとで先生が「たいしくん、えらかったですよぉ」と話してくれたところによると、たいしが隣の部屋に寝なかったら、あたるくんが一人で寝ることになるからかわいそうでしょ、という調子で説得したところ、起きあがって迷うように行ったり来たりし始め、「じゃ、行こうか」と促したところ、自分で部屋を移動したということでした。
 しばらくして、ママがたいしの様子をのぞいてみたところ、涙目を指でふいていました。ふとんの中では2人ともおとなしくしておりまして、そのまま朝になりました。


◆一夜を共にした仲?

 子どもたちは日曜7時からのマンガを見ておりまして、たいしもその中でおとなしくしているな、と思ったら、「オウチカエルヨ」が始まった。しっかりリュックをしょって玄関に向かおうとしたので、1人の先生が、あとでみんなに説明するために用意した絵付きのスケジュール表で、たいしに今日の予定の説明を試みましたが、「朝ご飯を食べます」というと「オヤツヲタベル」。「お着替えをします」「オキガエシナイ」「寄せ植えをします」「ヨセウエシナイ」と、いつもの調子。ひととおり説明が終わって、たいしがひととおりそれを否定したところにあたるくんがちょっかいを出してきたので、バトル再開となりました。
 小さい男の子が通りがかりに「0対3でこっちの勝ち!」と、審判役をかって出ました((^^ゞ)が、それでおさまる2人ではありません。
 なにしろたいしは、先生と渡り合う強者ですので、最後はあたるくんが自分のママの背中にかくれて終わるような感じだったかな? ・・・火花を散らす場面が何度もあって、まあなんとなくおさまっておりましたのでよく覚えていません。
 それでもあたるくんが、「たいしくん」と名前を呼びながら近寄ってくる場面が何度もあり、一緒に歩いたり、小さいトランポリンで跳ねたりしていることもあり、一夜を共にした仲だね、ともっぱらの評判でありました (^^ゞ
 着替えの場面で、またも半ズボンをいやがって暴れましたが、前日ほどではありませんでした。譲ってくれない、さかぐち先生に抱きついて甘える場面もありました。
 面白かったのは、けんかやパニックのときに「マリコチャン!」などと小学校のクラスの子の名前を何度も呼んだこと。3年3組がしっかりたいしに染みついているんでしょう (・・・と解釈していいのかどうか)。





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